こんにちは。日之出商会です。
「医療費は高額療養費制度でカバーされるから、医療保険は必要ない」
「差額ベッド代も医師の指示があれば払わなくていいんでしょ?」
そんな声を聞くことがあります。でも実際には、制度ではカバーしきれない“現実の出費”があることをご存じでしょうか?
■ 高額療養費制度の限界
高額療養費制度は、1か月の医療費が一定額を超えた場合に、超過分が払い戻される仕組みです。たとえば、年収370万円以下の方なら、月の自己負担上限は約6万円程度
※厚生労働省ホームページより引用
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/juuyou/kougakuiryou/index.html
しかし、以下の費用は対象外です:
- 差額ベッド代(1日5,000~20,000円が相場)
- 食事代(1食460円程度)
- 先進医療費(全額自己負担)
- 通院交通費・付き添い費用
- 仕事を休んだことによる収入減
■ 差額ベッド代は「医師の指示」でも無料とは限らない
確かに、医師の指示で個室に入った場合、差額ベッド代が不要になるケースもありますが、実際には…
- 空き病床の都合で個室しかない場合でも請求されることがある
- 「医師の指示」と「患者の同意書」が必要
- 緊急入院や感染症対策で個室になると、説明が後回しになることも
つまり、現場では“やむを得ず”個室に入るケースが多く、費用が発生することが少なくありません
※家庭の医療費の家計負担を軽減する高額療養費制度についてより引用
https://www.gankenshin50.mhlw.go.jp/pdf/kougakuiryou.pdf
■ 実際にあったケース
40代の会社員男性。突然の腹痛で緊急入院。
病院に着いたとき、空いていたのは個室だけ。
「とにかく入院させてください」とお願いし、3日間の入院。
結果、差額ベッド代:1日12,000円 × 3日間=36,000円
食事代:1日1,380円 × 3日間=4,140円
交通費・雑費:約5,000円
合計:約45,000円(高額療養費の対象外)
■ 医療保険がカバーするもの ※概算※
- 入院給付金(日額5,000~10,000円)
- 手術給付金(1回につき5~20万円)
- 通院給付金(通院1日あたり)
- 先進医療特約(最大2,000万円まで)
これらの給付金は、制度ではカバーできない“生活の穴”を埋める役割を果たします。
■ まとめ:医療保険は「制度のすき間」を埋める備え
高額療養費制度は素晴らしい制度ですが、万能ではありません。
医療保険は、制度のすき間を埋め、「もしも」のときに安心して治療に専念できる環境を整えるための備えです。
■ 最後に
「医療保険って本当に必要?」と迷ったときは、制度と現実のギャップを知ることから始めてみてください。
日之出商会では、あなたのライフスタイルに合わせた医療保険のご提案を行っています。お気軽にご相談ください。