こんにちは!日之出商会です。
パソコンで作業中、突然画面いっぱいに「ウイルスに感染しました!」「今すぐここに電話してください!」という警告が表示され、大音量のブザー音が鳴り響く……。
これは、近年被害が後を絶たない「偽セキュリティ警告(サポート詐欺)」の典型的な手口です。
「うちはIT企業じゃないから狙われない」 「そんな怪しい画面、誰も引っかからないだろう」
もしそう高をくくっているなら、今すぐその認識を改めてください。巧妙化する手口の前に、リテラシーのない従業員が一瞬のパニックで騙され、会社の資金や重要データが危険に晒されるケースが急増しています。
■ 数字で見る:過去最高レベルで高止まりする「サポート詐欺」の脅威
このトラブルがどれほど身近に迫っているか、公的なデータがその深刻さを物語っています。
ITの国家機関である「IPA(情報処理推進機構)」が発表している相談窓口の統計によると、安心相談窓口に寄せられる相談のうち、この「安心相談窓口だより」や「情報セキュリティ10大脅威」において、サポート詐欺は常に上位にランクインし続けています。
さらに警察庁の発表でも、サポート詐欺をはじめとする特殊詐欺の被害額は年間で多額に上り、そのターゲットは個人だけでなく、手薄なセキュリティの中小企業・個人事業主にも広がっています。

「ウイルス検出の偽警告」相談件数の推移
2025年1月~3月:相談件数 1,084
2025年4月~6月:相談件数 912
2025年7月~9月:相談件数 647
2025年10月~12月:相談件数 789
2026年1月~3月:相談件数 1,154
■ 【対策ナシの末路】一瞬のクリックが会社を破滅させる「3つの二次被害」
「画面に表示された番号に電話して、数万円分の電子マネーを騙し取られただけで済んだ」 ……もしそう思っているなら、それはあまりにも甘い認識です。本当に恐ろしいのは、その後に続く二次被害です。
対策を怠り、相手の指示通りに動いてしまった業者を待ち受ける容赦ない現実がこちらです。

1. 「遠隔操作ソフト」による社内ネットワークの乗っ取り
詐欺師は言葉巧みに「サポートのため」と称して、パソコンに遠隔操作用のアプリをインストールさせます。これを受け入れた瞬間、あなたの会社のパソコンは犯人に完全に乗っ取られます。 社内の機密情報、顧客の個人情報、銀行口座のログイン情報がすべて盗まれ、最悪の場合、そこから社内ネットワーク全体にランサムウェア(身代金要求型ウイルス)を拡散される引き金になります。
2. クレジットカード情報の悪用と継続的な金銭搾取
「サポート費用」としてクレジットカード番号を入力させられた場合、その情報は即座に裏社会で流通します。一回限りの被害に留まらず、気づかないうちに上限額まで不正利用されたり、毎月勝手に高額なサブスクリプションを契約させられるなど、企業の資金がジワジワと搾り取られます。
3. 「情報漏洩」による社会的信用の失墜と賠償責任
もし従業員のパソコンから顧客情報が漏洩した場合、個人情報保護法に基づく報告義務が生じるだけでなく、取引先への謝罪や損害賠償、さらには原因究明のための高額なIT調査費用(フォレンジック調査)が発生します。売上が一瞬で吹き飛ぶだけでなく、「セキュリティの甘い会社」として業界内での信用は完全に失墜します。
■ まずは「正しい知識」を。IPAの特設ページを確認してください
この被害を防ぐために、今すぐ会社全体で共有していただきたい情報があります。 IPA(情報処理推進機構)では、この手口の体験動画や、画面が閉じなくなったときの具体的な対処法(Ctrl + Alt + Del や Escキーの長押しなど)をまとめた特設ページを公開しています。
朝礼や社内メールで、ぜひこのURLを全従業員に共有してください。
🔗 IPA公式:偽セキュリティ警告(サポート詐欺)対策特集ページ
■ 「気をつけていても防げない万が一」に備える、経営者の新常識
IPAのページを読んで対策を知ることは極めて重要です。しかし、どれだけ教育していても、「人間はパニックになると冷静な判断ができない生き物」です。
- 派遣社員や新入社員が、怖くなって誰にも言えずに振り込んでしまった
- 遠隔操作を許してしまい、本当にウイルスを仕込まれてしまった
大切な事業と従業員を、見えない脅威から一緒に守りましょう!